豊かな自然を背負う、

ぬる湯の自家源泉・源泉かけ流しの一軒宿

箒川のゆったりした流れを前に、人知れぬ赤沢の清流を感じながらゆっくりとした時間の中、都会で疲れた体を癒やす極上の休日を過ごす宿。

地元の自然探索、隠れ家的スポット、サイクリングルート等、アクティブに過ごす方にはちょっとしたアドバイスをオーナーが教えます。

1. 自然界からの訪問

当館は美しい山、なだらかなほうき川、険しい赤沢幽谷等の大自然に抱かれた宿で、客室や庭から見る里山風景は格別です。
ただその為、季節によっては自然界の虫やカエル等がお邪魔することがありますので虫アレルギー等の方はご注意願います。

2. コンビニまで徒歩10分

又コンビニまで歩いて10分と、少々奥まったロケーションとなっております。

3. 癒しのスタッフ

当館ではニャンコが癒しスタッフとして気ままに館内を循環しており、概ね大好評です。
又、普段隔離されているワンコもお客様のリクエストがあると、お客様の相手をしたり、お散歩に同行(レンタルドッグ)したりします。
ペット(犬、猫、他)同伴可能の部屋もあります。
清潔に努めておりますが、動物アレルギー動物嫌いの方はご注意願います。

4. 「典型的な」日本旅館とは少々違うかもしれません

当館は文化、芸術(音楽、美術、美食他)、安らぎを大事にする心が 国境を越えて集える場所を目指し、英、中、西語対応可能(例外時あり)となっております。
その代わり日本語能力がまだ十分で無いスタッフがいたり、異国の芸術品が置いてあったり、オーナー自身うわべだけの堅苦しい日本の作法ルールが大の苦手だったりします。
その為「典型的な」日本旅館とは少々違うかもしれませんが、誰でものんびり出来る、 堅苦しくない日本旅館の在り方を
お客様のご意見を承りながらたえず探求していきたいと考えております。

多くの文人に愛された塩原渓谷の美しさは、他の観光地に決して負けないと思います。しかし塩原温泉として、本当に人を強く引き付ける魅力があるかというと、その集客力はまだ十分でないと考えます。ここでは塩原にある大きなお宿、小さなお宿の様子をお伝えし、最後に当館の目指しているものをまとめます。

断トツに大きいホテルニュー塩原さん

塩原に約40軒の宿があり、収容人数は合計3―4千人位でしょうか。その中で断トツに大きいのはホテルニュー塩原です。この2024年9月からホテルニュー塩原は改装で休館しているのですが、この町の他の宿のお客さんがその分増えているという感じが残念ながらあまりしません。 

これは多分、ホテルニュー塩原に行くお客様は、大江戸温泉グループの、若者を起用した楽しいPR、その中の楽しいエンターテイメント、温泉、バイキングに魅了されてホテルニュー塩原を選んだのであって、塩原を目指して来ているのではないのではない、そういう推定をしてしまいます。私も大江戸温泉グループの宿のバイキングへ何度も行っています。時に少しざわざわしている感じはするものの、コスパは最高、この値段で、これだけ多くの種類のものを食べれる事は大変有難いという印象をもっております。特にお子様がいると、食べ放題とかドリンク飲み放題とかは楽しいだろうな、そう思います。

ここで他の塩原にある比較的大きなホテル(と言っても収容数百人迄)について考えてみたいです。チェーン店がほとんどで、安さコスパを競うおおるり、伊東園、八汐荘(My Stay)、一萬亭(BBH) 等が競いあっています。これらのホテルは施設が若干古いにしても、もともと由緒ある施設を引き継いだもので、値段の割にきちんとしたお部屋に泊まれます。カンポの宿を引き継いだ亀の井ホテルと、紀州鉄道ホテルを引き継いだゆとりろはコスト的には中間ゾーンになってくるのではないでしょうか。亀の井ホテルでは、夕食はバイキングでないですが一方、ゆとりろは無人チェックイン機をそろえ、夜朝ともバイキングで省力化を図っています。Taoya (大江戸温泉)は、大江戸温泉のなかでも「ちょっと特別な日に行くホテルブランド」とされ、ハイレベルのインクルーシブなバイキング、サービスが売り物です。そして蓮月に至っては、共立メインテナンスにおける高級リゾートという位置づけで、わくわく感のあるケーブルカーでの施設到着、お食事が個室でゆっくり提供されるなど、ハイエンドのお宿となります。こういうチェーンではサービスがマニュアル化され、省力システムも使われ、コスパが非常に良かったり、チェーン店のブランドに相応したサービスが期待できます。

小さい宿の持ち味

こうやって塩原の宿泊施設について改めて書いていると、ホテルチェーンが7つ(ホテルブランドで8)もあることに、自分でもちょっと驚くとともに、この中で我々の零細な赤沢温泉旅館がどうやって生き残れるのだろうかという事に思いをはせてしまいます。

そうは言っても塩原に行きたいと、わざわざ塩原を選んでくれる人も少なくありません。私どもではぜひこの機会に、より多くの方々をはじめ当館をはじめとする小さな旅館にご来館頂くことを切望する理由を書いていきたいと思います。 

チェーン店では、通常一定のサービスレベルが維持されているかわり、万人受けするサービスが提供されます。オーナーの考えはとかポリシーはあっても、オーナーはそこにはいません。個人経営の小宿の場合、ありとあらゆるサービス形態があります。超高級で洗練されたサービスが提供されるところもあるし、施設に入った瞬間、玄関に靴とか荷物、空き瓶箱がちらかっている宿もあり、当たりはずれ、合う、合わないがあると思います。残念ながら今、小宿は全国的にどんどん消滅しております。私は個人的にオーナーの顔やポリシー、そして宿主のこだわりが見れる宿が好きなので、機会があればいろいろな宿に泊まります。。 

私たちは塩原でも数件の個人経営(家族+αで回している旅館)の小宿に泊まりました。当館近くの梅川荘の食事は、銀座の超高級料亭に負けない繊細な色彩と、絶妙の味付けで又来たいと感嘆しました。塩釜にある福久寿苑はお気軽料金でペット共に泊まれる宿で人気があります。そして塩原の他の旅館のオーナーとお付き合いをする機会を得て、どこも一生懸命にお客様を受け入れようとしているな、と頭が上がらない気分になったりします。他の宿にも暇を見つけて泊まってみようと思います。
 
次に部屋数10部屋の当温泉旅館の特徴をまとめていきます。

ニャンコのいる温泉

まず安全で清潔を目指しております。ただし、館内に猫がいる時点で、猫の毛が、猫の歩く所に残る等ということはあります。口コミなどで、当館の掃除についておおむね合格という声を頂くのですが、猫が嫌いとか清潔癖の強い方は、当館を断念した方が良いかもしれません。ともかく、当館のニャンコは大人気です。たまたま中国で拾ったニャンコ2匹をはじめ4匹のニャンコが当館にいて、文字通り世界中から、ニャンコを見に旅行客が来てくれます。人々に愛される旅館猫、素敵ではありませんか。(特徴1 ニャンコのいる温泉)

ぬる湯・源泉かけ流しの魅力

さらに当館の特徴はぬるい源泉かけ流し温泉です。源泉が44℃位で、湯舟に入れると水温がさがるので、7-9月中旬以外は露天を一つ閉鎖し男女交互に使うようにしています。時に加温しながら、室内温泉で40℃、露天で38℃位を目標としておりますが、ぬるい温泉宿だと常に言っている関係で、最近はぬるい温泉が好きな方から非常に好評です。以前は、ぬるい温泉だと怒られることが多かったのですが、継続は力なりとは良く言ったもので、最近はぬるい温泉が好きな方が集まってくれます。温泉好きなら分かると思いますが、塩素投入循環温泉は、やはり物足りないものです。(特徴2 ぬるい源泉かけながし) 館内を木を多用したインテリアで統一、裏にある小滝、全部屋リバービューという景観の中で、大自然の雰囲気を感じて頂ければよいと考えます。おかげ様でサービス面では、最近食事のレーティングもどんどん改善されてきています。例えば、イワナ、ヤマメ等をご提供するのですが、お客様のお食事時間の45分前にゆっくり焼きだして、ほくほくで提供しております。焼いて保温しておく魚とは違う、こんなおいしい川魚を食べたことなかったと言われる事が良くあります。大きい施設では、結構難しい事なのかもしれません。

保護猫カフェなどを通じて塩原を元気に!

そして当館の3つ目の特徴として、ソーシャルビジネスとか文化に対応した宿になることを目指しております。ただ泊まる、食べるだけでなく、この地方とかかわりを持ち、この地方の良さを伝え活性化していきたい。そう考えております。 例えばこの地区に空き家が多いので、空き家を買って貸別荘にするチャレンジをしております。又、塩原への誘客が今一つなので、塩原から福島県の奥会津を通って、尾瀬をかすめ新潟県の魚沼に抜けるルート(奥日本シルバールート)を一生懸命宣伝しております。小さな宿にとっては大きなチャレンジですが、バス、電車、船(奥只見湖の尾瀬船着場と奥只見ダム間)で3県の秘境を移動できるということは、場合によっては黒四ルートにも匹敵するルートに化けるのではないかと力を入れております。我々は那須塩原市、南会津町、桧枝岐村、魚沼市の関係機関等と協力して、このルートをプロモートしています。さらに、我々は保護猫カフェを開業準備中です。私たちのカフェは、旅館とスタッフ宿舎約700mの間に位置するので、管理がしやすく、屋根の上に猫のミミがあるなど、裏にそびえる日留賀岳をバックにバエル場所です。小さな温泉地に猫カフェがあるケースはあまりありませんが、これを逆に商機だととらえ、この小さな猫カフェが旅行客、そして近隣の市町村の住民の癒しの場所になれば良いと考えております。そして、旅館、カフェ、塩原の他施設の間を歩かれる人を増やし、何とか塩原に活気をとりもどしてもらう、これが私たちの希望です。

まとめとして小さい宿には、小さい宿の良さがあると思います。 オーナーの考え方や意気込みとか宿には凝縮されていたりします。私にとって、宿のオーナーの生き方、意気込み等を見るのが大好きです。塩原には、オーナー考えを身近に感じる事の出来る素敵な小宿がまだ沢山存在しますので、皆様も塩原の小宿にご投宿されてみてはどうでしょうか。 

2024年10月31日 遠藤正俊

那須塩原市から、市が性的マイノリティにもフレンドリーな事を示すような、特典プログラムを提供してもらえないかという要請を受け、当館では性的マイノリティのカップルの方に、2025年末迄の限定で、ご滞在中、貸切風呂のご利用を1回無料でご提供します。

ご利用の方は、那須塩原市のパートナーシップ宣誓のような証明書をご持参いただけるとスムーズですが、そういう制度自身が無い自治体もあるので、証明書は必ずしも必要ではありません。

素敵な妖精さんが、当館を訪問してくれました!

塩原・赤沢温泉旅館を拠点に会津を旅されたイギリス人のスカイさんの動画が秀逸です。ぜひご覧ください。

外国人が日本の田舎に惚れた理由

人生初!イギリス人が日本の学校に泊まってみた!

生まれて初めて!福島の雪遊びに大興奮するイギリス人

300x250_07b

このエラーメッセージは WordPress の管理者にだけ表示されます
Instagram フィードに問題があります。

基本情報

住所〒329-2921 栃木県那須塩原市塩原1149
客室数総客室数 10室
●新館/和室10畳(バス・トイレ付き)・・・2
●新館/和室10畳(トイレ付き)・・・・・・5
●旧館/和室10畳(トイレ付き)・・・・・・2
●旧館/和室7.5畳(トイレ付き)・・・・・・1
チェック
イン
15:00
チェック
アウト
10:00
駐車場あり(無料)
カードVISA MASTER JCB AMEX 銀聯
TEL0287-46-5700
受付時間 9:00~20:00
FAX0287-46-5699